作成者別アーカイブ: mikinoki

“Die Ringe des Saturn” W. G. Sebald (9)

イギリスの科学者、ヘリングトンとライトバウン。死んだ鰊から滲み出す発光物質から、有機的光源を抽出しようと企てる。W・G・ゼーバルト『土星の環』。(モンティ・パイソンの魚のダンスみたいなポーズになってしまった)

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“Die Ringe des Saturn” W. G. Sebald (8)

ジョゼフ・コンラッドの少年時代。タデウシュ伯父やほとんど目の見えない祖母、従姉妹、召使いや友人たちに見送られ、結核で病んだ母親とともに、父親のいる流刑地に戻る。W・G・ゼーバルト『土星の環』。

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“Die Ringe des Saturn” W. G. Sebald (4)

成長のどの過程においても常人より背が低く、ぎょっとするほど華奢、横にふくれた燃えるような赤髪で、薄緑に光る眼のアルジャーノン・スウィンバーンは、〈イートンの驚異のひとつ〉。W・G・ゼーバルト『土星の環』。

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Grosse Victime Magazine N° 11

フランスの不定期刊行アートブック『Grosse Victime Magazine』が、私の絵を前号に引き続き最新号(11号)に載せてくれました。この本のシリーズはアングレーム国際漫画祭にてオルタナティブBD賞に複数回ノミネートされており、今年もノミネートされました。

上の絵はビル・ブラントの写真を元にした水彩画で、下の左の絵はオレンジマーマレードの瓶に入った榊を描いたアクリル画です。隣りの方の絵が赤いですが、それが植物の緑と良いコントラストになっています。なぜか今回はクレジットの名前がMikiではなくMikyになっている。ミキーって感じ。内容はいつも通り少し過激で、不協和音みたいな、雑音みたいな、ブラックコメディみたいな、、、なんというか良く分からないけど、複数のアーティストの絵や詩などが、ごった煮のように混ぜ込まれていて非常に濃いです!部屋の壁に貼りたくなるようなかっこいいページがたくさんあります!A4サイズ、96ページ、中身は上質紙っぽい手触りの紙、ユポみたいなマット系ソフトカバー、15ユーロ。

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Radio Europa

“Hello, this is GSER, Radio Europa. Today, we send you a nonstop playlist that was popular on the Earth 2430 years ago”
「ハロー、こちらGSER、レイディオ・エウロパです。今日は、2430年前の地球で人気のあった歌をノンストップでお送りします」

木星の衛星エウロパにあるラジオ局です。

小さな木材に描きました。なぜかというと、先日ホームセンターで端材を袋詰め放題500円で売っていて、何に使うか良く分からないままたくさん買ったからです。

Yukio Mishima interviewed

たまたま1963年の三島由紀夫のインタビューを観て印象的だった。

インタビュアー:ご自分をお好きですか。
三島由紀夫:キライじゃありませんね。それはね、あの、少年時代の自己嫌悪は非常に強かった。あーだけど、自己嫌悪っていうのは非常に非生産的な感情だと思ってよしちゃったんですよ。それから好きになりました。

その後に笑顔になるのだけど、その笑顔が、さわやかというのでは全然ない、なんともいえないスゴイ笑顔。何かがじわじわと10段階ぐらいに分けてにじみ出てきているかのような。戸棚の扉をゆっくりと開けたら、奥に仕舞っておいたニタニタ笑いの頭蓋骨が少しずつ見えてきた感じ。

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Dogra Magra (13) -a novel by Kyusaku Yumeno in 1935

『ドグラ・マグラ』夢野久作(13)

その間に若林博士はグルリと大卓子をまわって、私の向側の大きな廻転椅子の上に座った。最前あの七号室で見た通りの恰好に、小さくなって曲り込んだのであったが、今度は外套を脱いでいるためにモーニング姿の両手と両脚が、露わに細長く折れ曲っている間へ、長い頸部と、細長い胴体とがグズグズと縮み込んで行くのがよく見えた。そうしてそのまん中に、顔だけが旧の通りの大きさで据わっているので、全体の感じが何となく妖怪じみてしまった。たとえば大きな、蒼白い人間の顔を持った大蜘蛛が、その背後の大暖炉の中からタッタ今、私を餌食にすべく、モーニングコートを着て匐い出して来たような感じに変ってしまったのであった。

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Rock band names in Chinese language

今日急に、ティーンエイジ・ファンクラブは中国語でどう書くのかなと思い調べてみた。私の安易な推測は「若年楽倶楽部」だったが、正解は「青春歌迷俱乐部」だった。ああ、青春の歌かあ。「迷」が入っていると、青春特有の悩みとかを歌っているイメージが湧くけどそういうことなのでしょうか。ついでにビートルズも調べたら「披頭四樂隊」だった。特徴的なヘアスタイルの4人の音楽隊、という感じですね。「音楽的甲虫」とかかと思ったら違った。ラモーンズは「雷蒙斯」だった。暴走族の当て字みたいだけど、雷という漢字がBlitzkrieg Bopのようだし、3文字並んだ字面が、攻撃的で早くてすぐ終わる曲を次から次にやるバンドという雰囲気が出ている感じがする。ブラーは「模糊」(曖昧模糊の模糊)、クラフトワークは「電力站樂團」、ビーチボーイズは「海灘男孩」、メタリカは「金属乐队」。面白いなあ。日本語で外国語を表記する時は、発音をそのままカタカナで書くだけなので意味を考えることはあまりないけど、中国語の場合は内容を独自に解釈した上で漢字で表現するところが日本語の外国語表記と違うなと思った。ということは、中国人の方が日本人より深く考える習慣がついている、ということなのかなー、、、。

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Radio Pluto

“Hello, this is GSPR, Radio Pluto. The reception area is the entire Milky Way galaxy”
「ハロー、こちらGSPR、レイディオ・プルートーです。受信エリアは、天の川銀河全域です」

冥王星にあるラジオ局です。空に浮かんでいるのは衛星カロンです。小さな木材に描きました。

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