Going Through Suez Canal

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「スエズ運河を通る」
サイズ:横75×縦113×厚さ23mm

先日、eBayで船のポストカードを買いました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

P&O “IBERIA” と書いてあります。
P&Oはイギリスの船舶会社で、IBERIAはP&Oが所有していた船「SSイベリア」です。
イベリアは、1954年から70年代始めまで、ロンドンとシドニー間を結んでいたそうです。

ポストカードの裏面を見ると、このように書いてあります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Room 498 Feb 19 to Feb 27 1955
Going through Suez Canal
Paper Mate pens … N.G

「498号室、1955年2月19日〜27日、スエズ運河を通り抜ける、ペーパーメイトペンが…… N.G」

このポストカードは投函されていないので、船客がメモとして書いたのでしょう。
(ペーパーメイトのボールペンで書いていて、見ての通りインクが切れたんだと思いますが、pensの後の単語が私には判読できず)

1950年代のスエズ運河の、まだ戦争の記憶が残る雑然とした様子(行ったことないし生まれてもいないので想像)や飛び交うアラビア語や英語、水の反射、白い船体、狭い船室で一人ぼやきながらメモするN.Gさん(いやあ生まれて初めてスエズ運河を見たな!記念に書いとこう。ん?インクが出ないな……しょうがない、鉛筆で書くか)……などがポストカードを見た時に思い浮かび、この箱を作りました。