A boy at the bookshop

とても雰囲気が良くて、何時間でもいられそうな本屋さんを見つけた。家族でやっているお店で、レジにお母さんと小学生の息子らしき男の子がいた。男の子は白いニット帽と青いジャージ姿で、お客さんに「480円です」とか「ありがとうございました」とか、澄んだ高い声で丁寧に言っていた。ちょっと、映画『アバウト・ア・ボーイ』に出てくる男の子みたいに、ふんわりして風変わりな空気感があって、その子の周りだけ妙に小粋で映画的というか、1950年代か60年代の子どもが主人公のフランス映画みたいだった。写真を撮って後でスケッチブックに描きたくてたまらなかったけど、きっと嫌がられると思い撮らなかった。本屋さんを出た後しばらくして同じ通りにあるパン屋さんの前を通ったら、その男の子がお使いに来ているのが窓ガラス越しに見えた。そこでも、その男の子の存在が店を映画的に、ドラマティックにしていた。(男の子だと思い込んでいたけど、今思うとショートカットの女の子だった可能性もある)

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