Dogra Magra (74) (a novel by Kyusaku Yumeno in 1935)

『ドグラ・マグラ』夢野久作(74)

「どうだ……読んでしまったか」
という声が、不意に私の耳元で起った……と思ううちに室の中を……ア――ン……と反響して消え失せた。
その瞬間に私は、若林博士の声かと思ったが、すぐに丸で違った口調で、快濶な、若々しい余韻を持っている事に気が付いたので、ビックリして背後を振り向いた。けれども室の中は隅々までガランとして、鼠一匹見えなかった。
……不思議だ……。

(引用は青空文庫より)

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やっと、正木博士の長い書類が終わり、元の部屋に帰ってきた!

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